2022.12.13
【派遣の顔合わせ】流れやよくある質問&不採用になるケースについて解説
派遣先の企業へ就業する前に行われる「派遣の顔合わせ」はお互いを良く知るための大切な機会です。
採用を前提とした面談ですが、初めて行う人は「何をするのかな……」「本当に不採用にならないのかな……」と不安になりますよね。
この記事では、派遣の顔合わせの流れやよくある質問についてご紹介します。
不採用になるケースもまとめていますので、派遣社員を検討している人や顔合わせを成功させたい人はぜひ参考にしてみてくださいね。
派遣の顔合わせとは?
派遣の顔合わせとは、採用前提の面談のことです。
派遣会社によっては、「会社見学」「会社訪問」「事前面談」など呼び方が異なります。
求職者が仕事内容や働く環境を把握したり、派遣先の企業と相違がないか確認したりすることでミスマッチを防ぐ大事な機会です。
顔合わせの流れとポイント
顔合わせ当日は、派遣会社の営業担当者と一緒に就業先の企業を訪問します。
上司または人事担当者などと15~30分程度話すことでお互いの理解を深めます。一緒に職場見学を行う場合は、1時間程度になるでしょう。
顔合わせ当日の内容は下記の通りです。
顔合わせの流れをポイントと一緒に見ていきましょう!
- 派遣会社の営業担当者と待ち合わせ
顔合わせの15分~1時間前に、派遣先の企業がある最寄り駅やカフェなどで待ち合わせます。
そのまま就業先へ向かうこともあれば、カフェで当日の流れを確認したりアドバイスをもらったりする場合もあります。
- 受付
一般的には、派遣会社の営業担当者が受付の手続きを行います。
- 会議室などで上司または人事担当者と面談
自己紹介では、派遣先の企業のニーズに合う経歴や経験を簡潔に伝えられるようにしましょう。
当日は、履歴書や職務経歴書ではなく「スキルシート」が使用されます。
スキルシートとは派遣会社が作成したもので、求職者にヒアリングした職歴やスキルが記載されています。
スキルシートには、名前・性別・住所などの個人情報は書かれていません。そのため、「個人の名前」や「子育てをしているため残業が難しい」などの必要な情報は自分で伝える必要があります。
- 派遣先の企業から聞かれる質問に答える
企業からの質問には、なるべくポジティブな印象を与えられる回答を心がけましょう。よくある質問と回答ポイントは、次の章で詳しく説明していますので参考にしてみてくださいね。
- 質問をする
具体的な質問をすることは、働く意欲をアピールする機会にもなります。
聞きたいことは事前にまとめておきましょう。ただし、ホームページをみて分かることは質問しないようにしましょう。
- 具体的な仕事内容
- 職場の雰囲気はどうか
- 忙しい時期はいつ頃か
- 急に休みをとることは可能か
- 残業の有無や平均残業時間
- 休憩室の有無
- 派遣社員の受け入れ実績があるか
- 昇給の可能性はあるか
など
- 顔合わせ終了
顔合わせが終了してから3日~1週間で、派遣会社の営業担当者に採用の可否の通知がきます。
よく聞かれる質問と回答のポイント
派遣先の企業は、労働者のことを良く知るために様々な質問をしてきます。
ここでは、よく聞かれる質問と回答のポイントについてご紹介します。
- なぜこの企業を選んだのか
「他の企業でもよいのでは……?」と思われないように、企業ならではの内容を答えられるとよいでしょう。
企業の中には、「弊社の存在を知っていましたか?」という質問をするところもあります。製品やサービスはしっかり下調べしておき、業務に携わりたいことをアピールできるようにしましょう。
- 就業可能な時期
業務はいつから開始できるか回答します。可能な場合は、即日から働ける旨を伝えましょう。
もしも、前職の仕事の都合上、就業可能な時期が決まっている場合は、時期と一緒に理由も伝えることをおすすめします。
- 前職の退職理由
前職を辞めた人の中には、「給料が低かった」「合わない上司がいた」などネガティブな理由で退職した人もいるかもしれません。しかし、ネガティブなまま伝えると「すぐに辞めてしまうのでは……?」と相手に不安を与えてしまいます。
顔合わせでは、できるだけ前向きな印象を与えられるようにしましょう。
- 派遣社員を希望する理由
様々な雇用形態がある中で、どうして派遣社員を選んだのか知りたい人もいます。
「責任の少ない仕事がよかったのかな……?」と思われないために、「育児や介護との両立するため」「業界に興味あったから」などポジティブな理由を言えるようにしておきましょう。
他によく聞かれる質問は、通勤経路・通勤時間・スキル・長所短所・仕事で心がけていることなどがあります。
派遣の顔合わせは不採用にされるの?
派遣の顔合わせは採用を前提とした面談のため、採用や不採用を決める「選考」は行われません。
なぜなら、すでに派遣会社に雇用されている人を、新たに企業で雇用するような行為は労働派遣法で禁止されているからです。
基本的に不採用になることはありませんが、派遣会社が「適切な派遣先の企業と認めない」場合は採用がなくなるケースもあります。
たとえば、「求職者の職場環境に合わない」「派遣先が求めるスキルがない」「派遣会社と派遣先で賃金が合わない」などの理由があげられます。
さらに、いくら選考が禁止とはいえ、派遣先の企業も問題がある人材を採用することはできません。
あまりにも社会人としての常識がない場合は、採用が見送られることもあり得るでしょう。
顔合わせでは、時間厳守・身だしなみを整える・正しい敬語の使い方など、最低限の社会人のマナーは意識することをおすすめします。
流れやポイントを押さえて顔合わせを成功させよう!
顔合わせの流れやよくある質問、不採用になるケースについて解説しました。
初めての顔合わせで不安な気持ちが強い人は、事前準備をしっかりしておくことで安心して当日を迎えられますよ。もしも、分からないことがある時は、営業担当者に問い合わせて疑問を解消させておきましょう。
顔合わせを成功させられるように、ぜひ記事を参考にしてみてくださいね。