貴社と御社の使い分け方って?例文や使い方の注意点を徹底解説 |コラム|ワクプレfit

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貴社と御社の使い分け方って?例文や使い方の注意点を徹底解説

貴社と御社の使い分け方って?例文や使い方の注意点を徹底解説 | ワーク

聞く頻度は高いものの意外と使い分けを知らない言葉の中に、「貴社」「御社」という単語があります。

特に就職活動やビジネスの場では頻繁に使う単語なので、しっかり使いこなしたいですよね。

この記事では貴社と御社の使い分け方や、使い方の注意点を解説します。例文もありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

貴社と御社とは?

貴社(きしゃ)と御社(おんしゃ)はどちらも相手の会社を指し、敬う意味を込めて使う単語です。

どちらも同じ意味ですが、下記のように使う場面で大きな違いがあります。

  • 貴社……書き言葉(履歴書・職務経歴書・メール・手紙など)
  • 御社……話し言葉(面接・電話など)

「同じ意味だったらどっちを使ってもよいのでは?」と感じる方もいるかもしれませんね。貴社には、「記者・帰社・汽車」などの同音異義語が多く、聞き間違えることを防ぐために書き言葉として使われていると一般的には言われています。

下記で、「貴社」と「御社」の例文を記載していますので参考にしてみてくださいね!

貴社の例文

  • 貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
  • 本日の説明会に参加させていただいたことで、貴社で働きたいという思いがより一層強くなりました。
  • 貴社の求人情報を拝見し、応募したくご連絡差し上げました。

御社の例文

  • 御社の企画案を拝見させていただきました。
  • 明日は御社へ午後3時過ぎにお伺いいたします。
  • 御社の○○に応募している△△△△と申します。本日はよろしくお願いいたします。
貴社と御社を使う時の注意点
1:貴社と御社には様をつけない

貴社と御社はすでに敬語なので、様はつけません。
「貴社様」と記すことは、謝った日本語(二重敬語)なので気をつけましょう。

2:当社や弊社との違いを知っておく

貴社と御社と似たような言葉に、「当社(とうしゃ)」「弊社(へいしゃ)」という言葉がありますが、全く違う意味の言葉なので混乱しないようにしましょう。

「当社」「弊社」は、自分の会社を表す単語です。

使い分けは下記の通りです。

  • 当社……丁寧語として社内で使うことが多い。例えば、会社のHPや社内スピーチなどで使用。
  • 弊社……謙譲語として社外の人に使うことが多い。就職活動では、「前職」「現職」という表現をするので、弊社という単語を面接で使う機会はないでよしょう。
貴社と御社を使わない場面

一般企業以外では、組織に合った呼称を使う場面があります。
書き言葉は「貴」を使用して、話し言葉では「御」を使用することは共通しています。

 

書き言葉

話し言葉

銀行

貴行(きこう)

御行(おんこう)

信用金庫

貴庫(きこ)

御庫(おんこ)

病院

貴院(きいん)

御院(おんいん)

○○省(官公庁)

貴省(きしょう)

御省(おんしょう)

○○庁(官公庁)

貴庁(きちょう)

御庁(おんちょう)

○○局(官公庁)

貴局(ききょく)

御局(おんきょく)

役所

貴所(きしょ)

御所(おんしょ)

財団法人・社会法人

貴法人(きほうじん)

御法人(おんほうじん)

組合

貴組合(きくみあい)

御組合(おんくみあい)

協会

貴協会(ききょうかい)

貴会(きかい)

御協会(おんきょうかい)

御会(おんかい)

学校

貴校(きこう)

御校(おんこう)

学園

貴学園(きがくえん)

御学園(おんがくえん)

学院

貴学院(きがくいん)

御学院(おんがくいん)

 

もし、選考で間違えて使ってしまった時の選考への影響と対処法
間違えた時の選考への影響

間違えた時の選考への影響は会社によります。選考には大きく影響しない可能性もありますが、応募者の選考に悩んだ時の検討材料になるかもしれません。
企業の中には「ビジネスマナーがなっていない」「一般常識が分かっていない」とマイナスイメージに繋がるところもあるでしょう。

間違えた時の対処法

“このくらいの間違いは大丈夫だろう”という考えは避けて、しっかり使いこなせることがベストです。とは言え、緊張してしまいうっかりミスをしてしまうことはありますよね。

書類の場合は、貴社と御社の使い分けが合っているか提出前に確認を行いましょう。もしもミスに気づいた時は、修正ペンや修正テープを使うことはできませんので、新しい用紙に書き直しましょう。

面接などの場では、1度言ったことは取り返しがつきませんが、間違えたからといってその場で選考が決まるわけではありません。もし間違えてたとしても、気づいた時点から直せば良いでしょう。会話を遮ってまで「先ほどは間違えました」などと訂正をすると、会話が止まってしまうので良くありません。もしも、相手から指摘させた時は素直に謝り改善しましょう!

言葉の使い方よりも大切なもの

ビジネスマナーとして、言葉や敬語の使い方は出来ているに越したことはありません。しかし、1番大切なのは「相手とコミュニケーションをしっかりとる」ということです。

言葉の使い方を気にし過ぎてしまい、話が出来なかったとなればあなたの良さも伝わりません。
自己分析や業界研究など優先度の高いものをしっかり行い、自分の思いや魅力をしっかりと伝えられる準備をしましょう。

まとめ

貴社と御社について解説しました。就職活動だけではなく、会社に入った後も取引先とのやりとりなどで頻繁に使われる単語です。
ビジネスマナーの1つですので、しっかり把握しておくと安心ですね。